奈良は地域的にも大阪弁と京都弁の間ぐらいの方言だと言えます。
1番近いのは北大阪の方言に近いかなと思います。
そこで、具体的に奈良ではどんな方言を使うのか?まとめていきます。
よく使う奈良弁一覧
●へんの使い方その1
”ない”の部分をそのまま”へん”に変える
- 行かない→行かへん
- わからない→わからへん
- 言わない→言わへん
- 似合わない→似合わへん
- こない→こーへん
●へんの使い方その2
- 行けない→行かれへん
- 書けない→書かれへん
- 言えない→言われへん
- 会えない→会われへん
ただし、
奈良でも大阪寄りの地域と京都寄りの地域で微妙に異なり、
京都に近い地域では”へん”の使い方その2でも
”ない”をそのまま”へん”に変える使い方をする地域もあります。
- 行けない→行けへん
- 書けない→書けへん
- 言えない→言えへん
- 会えない→会えへん
続いて、奈良の人がよく使う言葉に~なんだ、~へんだという独特の言葉があります。
- 書かなんだ→書かなかった
- 言わなんだ→言わなかった
- 言わへんだから→言わなかったから
これは京都でも大阪でもほとんど使わない言葉で
奈良限定の言葉です。
他に奈良人がよく使う言葉をいくつか例に上げます。
●はんつ・・・半端、バラのこと。
この商品ケース単位ではないけど”はんつ”ならあるよ。
→この商品ケース単位ではないけどバラならあるよ。
●いぬ・・・帰ること
※和歌山でも使われる
もうそろそろいぬよ。
→もうそろそろ帰るよ。
●しやなあかん・・・しないといけない
帰って宿題しやなあかん
→帰って宿題しないといけない。
※若い人も多用
※大阪ではせなあかんとなる
●まわしをする・・・準備をする
料理のまわししといて
→料理の準備をしておいて
※名古屋方面でよく使われる言葉
●もむない・・・美味しくない
この料理もむないなぁ。
→この料理美味しくないなぁ。
※若い人は使わない。
●げんじ・・・クワガタ虫
今日山でげんじ取ってきたで!
→今日山でクワガタ虫取ってきたで!
※若い人はあまり使わない。
基本的に現在は奈良特有の言葉(奈良弁)は若い人は使う頻度が少なくなっており、
よく使うのは~しやなあかんと~なんだ、~へんだぐらいで
普通の関西弁とはそこまで変わらなくなってきています。