京都弁

関西弁の種類と特徴

関西弁は細かく分けると、
大阪弁でも河内弁、摂津弁、泉州弁、兵庫県でも神戸弁と播州弁に分かれますが、
ここでは京都・大阪・神戸の3種類の関西弁を比較したいと思います。

1 京都弁

●はるの多用

行かはる、言わはる、気に入ったはるetc・・・

はるをとにかく多用します。

京都の”はる”はア段+”はる”になるのが特徴で
同じはるでも、大阪や神戸では行きはる、言いはる、気に入ってはるとなります。

●てんかぁ、ねんかぁの多用

若い人は語尾にねんかぁを付けます。

例)

さっきまで寝ててんかぁ。

今暇やねんかぁ。

大阪や神戸では~寝ててんやんor寝ててんやんかぁになります。

●~けの多用

京都の男性は~けとよく言います。

例)

今から行こけ!等

京都以外の地域では~けはまず使いません。

●~さかいにを年配の人がよく使う

例) 今日は忙しいさかいに
(今日は忙しいから)

昔は関西全域で使われていた”さかいに”ですが、
現在は若い人は使わず、京都で年配の人がよく使う傾向にあります。

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2 大阪弁

●エ段+へんになる

行かない→行けへん

わからない→わかれへん

つかない→つけへん

かかない→かけへん

言わない→言えへん等

これは古語から来ており、
行かない→行きはせぬ→否定のぬの前のせがエ段→行けへん
となるようです。

京都ではそのまま行かへんとなるので、
大阪と京都でかなり違います。

※ただし、北大阪(北摂)や京都に近い地域(高槻、枚方、寝屋川、交野など)では
京都同様、行かへんになります。

●~かれへん、~われへんの多用

行けない→行かれへん

かかない→かかれへん

泳げない→泳がれへん

使えない→使われへん

会えない→会われへん

言えない→言われへん等

~けない→~かれへん
~えない→~われへんを使います。

※これは、北大阪、南大阪共通

※京都では”ない”を”へん”に変えるだけで
行けないを行けへん、会えないを会えへんとなり、
行かれへん、会われへんはあまり使わないです。

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3 神戸弁

●~とうの多用

神戸では何かと~とうを使います。

例)

今何しとう?(今何してる?)

もう起きとう?(もう起きてる?)

この”とう”は武庫川を超えた西宮市から西の地域で頻繁に使われます。

大阪や京都では~とうは使いません。

●~しよったの多用

もう寝よった?(もう寝てた?)

これは中国地方でも使われる言葉ですが、
大阪や京都で使う~よったと意味が異なります。

あいつ~しよったわは、~してしまったわに近いニュアンスで
大阪や京都では使うのに対し、
神戸では~してたわの意味で使います。

●ばりの多用

ばりしんどい(めっちゃしんどい)

神戸ではとてもの意味で若い人がこの”ばり”を多用します。

これも武庫川を超えた西宮市から西の地域でよく使われる言葉です。

●細かいのことをこまいと言う(※年配の人のみ)

神戸の年配の人は、細かいのことを”こまい”と言います。
これは神戸特有で、大阪や京都では使いません。

●ベビーカステラをちんちん焼きと言う

ベビーカステラのことを西宮より西の人はちんちん焼きと言います。
これも大阪や京都では使いません。

このように、
関西弁でも京都・大阪・神戸でかなり違います。
~はるを多用していたら京都人で、エ段+へんの否定を使っていたら、
大阪人、~とうを多用していたら神戸人という風に判別することが出来ます。

ぜひ知っておいてください。